Lauda Restaurant(サントリーニ島)/最高級レストランでのディナー体験

ギリシャ

イア2日目の夜は、大奮発してこちらのレストランを予約していました。円換算すると、生涯で最も高級なディナーでした。食後のびっくり請求を見て、「いい景色だったし…」「新婚旅行だから…」と心を落ち着ける必要があったほど。

Lauda Restaurantとは

サントリーニ島・イアにあるレストランです。

  • Google評価4.7
  • 今回はディナーで訪問
  • €175のTasting Courseをオーダー

「ミシュラン3つ星!」というレビューをチラホラ見かけますが、よく調べると「ミシュラン3つ星を取ったことがあるシェフがやってるレストラン」であることがわかります。このレストランは1つも星ついてません。その辺の3つ星より高いのに。

Lauda Restaurantで食べたもの

レストランはイアきっての高級ホテル「Andronis Luxury Suites」に隣接します。当初はわたしもこのホテルに宿泊したいな〜と思ってたのですが、なんと1泊40万越え…ちょっと今回は見送りです。

長〜い階段を下っていくと、テーブルがいくつか見えてきます。こちらが会場!雨の降らないサントリーニ島ならではの素敵なロケーションです。

予約時間の19時になると、海を見渡すこちらの席にご案内いただきました。

景色はコレ!窓も天井もない圧倒的な解放感。今思うと、あの高額な価格設定は、ここに座ってお食事するための代金なのかもしれません。

お水とともに、女性客にはバラのプレゼント!粋すぎる!しかもスタッフがわたしに渡すのではなく、たーちゃんに「彼女にどうぞ」としてくれました。しかし日本男児のたーちゃんは照れてしまい、「あっ…じゃあ、ハイ」とプリントを回すかのように私にくれました。囁けよ、愛の言葉。

カクテルいかが?と言われて注文したのはこちら。おくすりのめたね味で、これが€17か…とテンションが奈落の底に落ちる。シャンパンにしとけばよかった。

アペタイザー。素朴な可愛らしさのあるお料理たち。いただきながら、ワインメニューを眺めつつ、色々相談。ペアリングは2種類。€138(普通)、€240(プレミアム)。高杉ワロタ以外の何者でもないのですが、だからと言ってボトルが安いわけでもない。

パン。硬いのが好きじゃないので手をつけず。
ギリシャワインをいただきたく、「ワインペアリングはギリシャワイン出る?」と聞いてみる。「うん。いくつか。だけど美味しいワイン飲みたいなら、プレミアムがオススメだよ」とのこと。そりゃそーだろ、差額€100もあるんだから。しかし普通クラスでも半分くらいはギリシャワインとのことだったので、そちらをお願い。

バターやオイル、ヨーグルトなどよりどりみどり。オリーブオイルが特殊なようで、すんごくキツい!小豆島でも似たのをいただいた気がする。

1皿目、「Yellowtail(ブリ)」。ハーブにつけて、お花に見立てたとのこと。雌しべの部分には、くるくる巻かれた生のブリ、その上にイクラが少量乗っています。オイリーな見た目ですがそんなことはなく、ソースの主張は少なめです。程よくハーブで香り付けされているのみであり、ブリそのものの旨さを感じられました。

これと合わせるのは「DIAMANTOPETRA」というワイン。サントリーニ島産のアシルティコとヴィディアーノという2品種で作られます。トロピカルな感じと、樽香が魅力。ブリに合わせるならもっとスッキリでも良いかもしれない。
ちなみにボトル平均$26.35とのこと。わたしはお金にウルサイので、価格を調べたのです。

「Santorini Tagliatelle」パスタに見えますが、イモです。「あれパスタにしては柔軟性が無さすぎない?」と思い口に運ぶと、サクサク食感でびっくりする。ピスタチオとドライトマトが乗せられます。

合わせるワインはチリのソーヴィニオン。¥2,224。さっきのよりも、さらにトロピカル。かなり好みで、ワインの美味しさって値段じゃないんだなーと改めて思う。

着席した時は真っ青だった風景に、少しずつオレンジが混ざってゆきます。徐々にアルコールが頭に回って温かくなる私の身体が映し出されているみたい。

続いては「Smoked Onion」。これはべらぼうに美味しかった。よーするに、玉ねぎの丸ごとコンソメ煮なんですが、ハーブの優しい香りとフェタチーズがいい感じに溶けているのです。ホッとする味。

「#丁寧な暮らし」的なドライフラワーもテーブルにサーブされました。これで香り付けしてるんだってさ。

合わせるワインはクシノマヴロのロゼ。わーお、教科書でしか見たことない品種です。€12.60 。「トマトの香りがするワインです」と紹介されたのですが、そう言われるとそんな気がする。喉越しも、ちょっとピリッとした感じ。

「Lobster」。気前の良いポーションで嬉しくなります。やっぱりここは海産物を食べる場所だ。

超ローカルなエチケットにテンション上がる。サントリーニ島のワイナリーで、アシルティコとアイダニって言ってたかな?麦わら色が特徴的、柑橘な印象です。€27.50。

たーちゃんのベストショット。東カレに出てくるプライドの高い男みたいにイケてます。

むむぅ、確かに絵になりすぎる。日が暮れてくるとグッと涼しくなり、本当に居心地が良い。

この時間になると、海にはサンセットを見るためのボートがたくさん走り出します。中には大音量でEDMを流す船も数隻あり、びっくりする。歌舞伎町かよ。オルゴールにしとけ。

「Veal」。仔牛ですね。右の緑のは、ナスのタルトでした。ソースがかなりあっさりしてます。お腹いっぱいになりつつあるタイミングでいただくには、ちょうど良い。

それからこちらは2人で1つをシェア。たーちゃんが全て食べたので、なんだったのかわかりません。「サントリーニ島のお肉」って言ってた気がします。

フランスのメルロ。ギリシャ、赤ワインはほとんど造られないそうです。プラムっぽい感じ。メインと同じくあっさりめです。デイリーワインな飲みやすさ。¥2,691。

デザートは、メインも小菓子も一気に登場。アミューズみたいな、結構なボリュームです。

歯磨き粉味のパチパチ飴。飲み込んじゃいけないものを食べてる感じ。一言で形容するなら美味しくない。

ムース。甘くて1/3でギブ。事前に予習したGoogle口コミ、「素敵な雰囲気!」「見た目が良い!」という高評価の中に、「高すぎ」「おいしくない」と辛辣な口コミもチラホラあったぁ、と遠い目になる。

マンゴーシャーベット。こちらは無難に美味しいです。そういえば、街中でいただいたジェラートもとってもおいしかった。

ペアリングにデザートワインまで含まれているのは、嬉しいポイント。ピエモンテのものでした。¥3,810。結構たっぷりサーブしてくれて嬉しいです。

デザートワインまでいただいて、頭がポーッとしてきたところ、崖の向こうから満月が昇ってきました。

「こんな月が綺麗な日に来れるんなんて、ほんとラッキーだね」とほのぼの会話をしつつ、お会計。€695の表示に一気に酔いが覚めましたとさ。

Lauda Restaurant(サントリーニ島)まとめ

立地代と雰囲気は生涯伺ったレストランでもトップです。しかし味は手放しに褒められない。これは「食べ慣れない味だから」とかそういうことではなく、全般的に大味で極端。
例えば同じ料理が東京の景色のない地下のレストランで提供されたとして、同じ金額を請求されたら発狂すると思う。景色代ということですね。100円/€の時代なら、もうちょっと良い後味だったのかもしれないけれど。

コメント

  1. daigo520 より:

    辛辣で笑いましたw

  2. yuka_1 より:

    ベアー大熊 (id:daigo520)さま
    値段が値段なので…
    NZ楽しんできてください!

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