ミシュラン1つ星のこちらのお店。「絶対おいしいでしょ」と期待値高めで伺いました。
しかし感想を一言で述べるなら「期待はずれ」。サービスも、味も。雰囲気だけは良かったかな。つらつらと感じの悪いことを書き連ねます。※個人の感想!
Ode(広尾)とは
広尾のフレンチレストランです。イノベーティブ系。
- 食べログ評価4.16、ミシュラン1つ星
- 広尾駅から徒歩5分、全23席
- 今回はランチで訪問
- ペアリング、チーズ付きで2.5万円くらい
わたしは食べログの評価をけっこう信頼しているのですが、ここまで自分の体感と評価に乖離があるのは初めて。
時期によってメニューも変わるだろうし、タイミングも悪かったのかしら?
Ode(広尾)で食べたもの
店内はこんな感じでコの字型のカウンター。奥には個室も備わり、フロリレージュと同じつくりです。
入店直後から「おや?」と感じることが。
というのも、12時予約、ぴったりに入店するもそのまま放置、最初のシャンパンが提供されたのは12:20。
そして「お料理の準備が整いましたので、提供させていただきます。今日はよろしく」と挨拶があったのは12:30。
いや12:00で予約してるんだから、12時までに用意しおけよと思う。料理の提供もとても遅く、退店できたのは15:30!
最初はこちらのお店のアイキャッチ的なフィンガーフード、ドラゴンボール。液体窒素でモクモク登場。映えますね。
その正体は、カカオでコーティングされたエビのビスク。エビを感じたその直後にコアントローと共にグウッと流し込む。楽しい味わい。
フィンガーフードその2。ビーツの皮にシナモン、バターなどが詰められます。1品としてカウントするには心許ない。そして今後のお料理にも共通しますが、「何食べてんのかわかんない」感が強い。
次は日本酒。シェリー樽で熟成させたとのことで、樽っぽい。日本酒と言われなければわからないかも。
これに合わせるのは、こちらのスペシャリテ。コンクリートみたいなのは、カツオでできたメレンゲです。
崩すとこんな。アボカドやカツオが詰まっています。スペシャリテだけあって、これは文句なく美味しかった!主役のカツオの旨さをはっきり感じられる。
ここで後程登場する切る前のフォッカッチャを見せてくれます。ウシマルで見せられるやつよりキレイでそそる。
切られた後はこんな感じ。モチモチあつあつ、バターがすぐ溶けて幸せな味。なくなったらどんどん足してくれます。
続いてはオレンジワイン。イタリアのって言ってたっけな?
続いてはこちら、いろんな野菜、その下にはシラス、さらに下には蕎麦ガレットが敷かれています。
お友達と「新しいね〜」「いろんな味がするね〜」と言いながら食べ進める。
「美味しい」という感想が出てこない。なんか、輪郭がないのです。「今日何食べた?」と聞かれても「何食べたっけ?」となる感じ。
メインのお肉を見せてくれました。
そしてこの辺から、料理が提供される間隔が20〜30分ほどかかり出す。
今回は久しぶりに会う友人とのランチだったので、おしゃべりで間が持ったのが幸い。たーちゃんと来てたら、きっと彼は寝てたでしょう。
ゲヴュルツトラミネール。トロピカルな感じのワインと覚えていたのですが、記憶よりもなんか苦い。余韻がたっぷりでかなり好き。
合わせるのはこちら、パスタです。見た目のイノベーティブさはあるものの、その分味が凡庸に感じてしまう。
開けると桜エビとフロマージュフランが詰まってます。フロマージュフランは美味しいし、小エビの塩気とパリパリ感も美味しいのですが、まとまりがない。
続いてはイスラエルのカベルネ。珍しいし、スッキリとしていて良いと思うのですが、なんでこの料理と合わせるのかという必然性がイマイチわからん。チリカベでも良くね?と思った。
そしてお肉。豚肉。オレンジのピューレがたっぷりかけられ、爽やか仕様。弾力とジューシーさが感じられます。ちっちゃいけどね。
お友達がチーズを食べるとのことで、合わせてデザートワインをオーダー。
ソーテルヌとNZのワインから選べましたが、もうこのお店で冒険したくなくなってしまい、こちらを選択。
チーズ盛り合わせ/4,000円。お友達、退店後「今日はフレッシュチーズが1番美味しかった!」と行っててウケました。それな、です。提供時、種類についての説明はなし。
カリカリパンにチーズを乗っけてトロリとした甘いワインで流し込む。癒しのひととき。
衝撃のデザート。山椒とローズマリーのメレンゲにピーチのジュレそして大葉が入ってます。高級フレンチで明らかに「おいしくない」と思うのは初めてです。
お友達はカレーの大食いチャレンジをしている人の最後の2口、みたいな苦痛の表情を浮かべて、息を止めて食べてて草。
お茶は6種類から選択できます。楽しいですねー。
小菓子は美味。お餅が乗った柑橘タルト、重量があって嬉しいです。
お友達は「さっきの山椒ピーチがトラウマで手が伸びない…」と怯えるお友達に「だいじょうぶ、これは普通に美味しいよ」とお伝え。
帰ろうと思うも、団体のお客さんがスタッフと名刺交換やらなんやらをして、入り口を塞ぐ。
スマホをいじいじして時間を潰すわたし達。「高級フレンチでそんなことしたくない」と思うのですが、だってやることないんだもん。
やっと玄関が開いたと思い席を立つ。先ほどまで長々と会話していたスタッフたちはサッと捌けてあっさりと「ありがとうございましたー」の一言のみ。
いや早く帰りたかったので良いんだけれど、お待たせしましたとか、何かないん?と思ったり。そう、わたしは心が狭いのです。
ドッと疲れが押し寄せました。
若いから舐められた?とも思う。実際、わたしたちが明らかに最若だった。
Ode(広尾)まとめ
萎え萎え〜。近隣のひらまつ広尾にでも行って、ランチのやり直しをしたくなりました。
わたしは泊まったホテルに対して、誠に身勝手なランキングをつけているのですが、もしレストランVerを出すとしたら、同店は【★1】「二度と行くことはないでしょう」とする。
まぁ、いい経験をしましたということで。こんなこともあるよね。
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