今回のエジプト旅行でカイロを観光できるのはたったの半日。王道であればピラミッド見て、スフィンクス見て、博物館行って…だと思うのですが、遺跡はルクソールでたっぷり見る予定。なので今回はアラビアンな雰囲気をたっぷり味わえそうなバザールに行ってみることにしました。
ハンハリーリ市場とは
エジプト・カイロのスーク(市場)です。
- エジプト最大の市場、14世紀末頃(!)に創設
- カイロ空港から車で25分、ギザ地区から車で40分くらい
- 値札がないので価格交渉が必要です
エジプトでお土産買うならここがベストと言われているそう。確かに、遺跡周りにあるスーベニアショップよりも種類はずいぶん豊富だし、値段は(交渉すれば)空港のお土産屋さんと比べて10分の1くらいの安さです。
ハンハリーリ市場のようす
洪水で道路が氾濫しており、ホテルからバザールまで本来40分のところ、1時間半ほどかかって到着。間も無く日没、そして今はラマダン期間。あたりのレストランではテーブルと椅子が用意され始め、お客さんがジッと座ってその時を待ってる様子が見られました。
さてさてスークへ入りましょう。ヴィレヴァンなんて目じゃないほど、所狭しといろんなお店がゴチャゴチャしてます。火事になったら大変そうだな。
キラキラ、金運上がりそうなアクセがずらり。ついついカワイイ!と感じるけれど、持ち帰ってみるとうーん?となることを知っている。
ドレス衣装。「ドンキみたいだね〜」と話してると「オー!You do ベリーダンス!?」とオジさんがわらわら出てきます。こんな感じで1秒でも足を止めると店の中に連れ込まれそうになるので、スタスタ肩で風を切って歩きましょう。ナイルに死すでもエジプトの客引きのしつこさについて書いてあったな。100年前から変わらぬ文化!
ラマダンならではって感じの飾りもキラキラ売ってて素敵です。ところで、ラマダン明けギリギリの時間帯でみんな飢えていたのか、客引きが想定していたよりもずっとソフトでした。インドやモロッコの方が元気モリモリだったように思う。
お土産やさんの隙間を縫うように、シーシャ屋さんやレストランもあります。観光地だからか、ラマダン時間も営業しているレストランがありました。とはいえ、さすがに観光客でも飲食している人はほとんど見ません。1回だけ、欧米の家族が道の真ん中のテラス席でピザ食ってるのを見かけましたが、超白けた視線が注がれてました。
そして食べ物の香りがするところにおるのがネコちゃんです!!エジ猫はみなさんシュッとしたお顔立ちで、それはそれは美しい。
ちょっとで良いから、くれにゃ〜ん。アラブの国ってネコに優しい。経済的に豊かでなさそうなエリアでも、わりと元気そうなネコが多い。そういやエジプトの遺跡もネコモチーフのものが多いよね、なんでだろ?と思っていると、wikiに「イスラームとネコ」なんてページがありました。
いわく「預言者ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフに愛されていたということに加えてその清潔さから、ネコはムスリムにとっての『真のペット』とみなされている」とのこと。だからみんな人懐こいんですかね。
歩いていると、方々から中国語・日本語・韓国語で話しかけられます。中でも日本語率が高くて「みんなよくアジア人を判別できるなあ」と思ったのですが、よく考えると日本語しか聞き取れてないだけかもです。
掛け声の中では「ヤスーイ!」「コンニチハ!」「カワイイ〜!」がもっともよく聞く。思わず足を止めて笑っちゃったのが、「ゼンブタダ!全部無料ダヨ〜!」。この言葉を教えてあげた人、センス良い。
でっかいスークの中でも、一際人が集まっていたのがこのランプやさん。ディスプレイが大変美しい。写真スポットと化してました。あんまり奥深くないところにあるし、人が多いので、適当に歩けば着けると思います。
↑の正面にもこれまた綺麗なランプショップ。しかしこの店主はなかなか意地悪そうで、観光客が写真撮るたび一括操作で電気を落とし、カメラ持って中に入ろうもんならシッシとしてました。やる気あるんかいな。
さて、こういうスークのお店は、商品に値札がありません。そして我々観光客は格好のぼったくりのカモ。お金があり余っている人や、交渉嫌いな人は言い値で買っても良いと思いますが、隣の人が同じ商品を10分の1の値段で買ってたら良い気はしないよね。
値段のない買い物でのポイントは「いくらだったら買いたいか」を事前に明確にしておくこと。旅慣れてる人はそんなの当たり前!と思うかもしれませんが。なんとなーくで値下げ交渉始めてしまうと、「2回も値下げしてくれたし、買おう」となったり「いくらなら買うんだ!」と鬼の形相で詰められた時にアワワとなってしまいます。
最初に決めた値段まで下がったら買う、下がらなかったらそれは「自分にとってそこまで価値を見出せなかったから不要なもの」と割り切ります。たま〜に、本当にごく稀に、想定してた値段ぴったりか、それより少し安い値段を言われることもある。「アレっそんな安いん?」と虚をつかれる。値切ればさらに下がるんだろうけれど、私はその場合は気前よく買うことにしています。
そもそもお店をやってるエジプト人と観光客の日本人は経済基盤がまったく異なる。私がはるばるエジプトという異国まで遊びに来て買い物できるのも、あくまで私が日本に日本人として生まれたラッキーがあったから。そんなラッキーに感謝して、多少ふっかけられてても良いです、払いましょう、という気持ちです。なんかすごい上からな気もするけれど。
という感じで、雰囲気を楽しみサクッと買い物して帰りました。夜の治安もよくわからないので、暗くなり切る前に退散。
ハンハリーリ市場の購入品
購入品は、事前に「買うぞ!」と決めていた香水瓶とスカーフのみ。まずは香水瓶。Diorが試供品でくれる香水が結構たまってて、香水瓶に入れたら素敵やん、と思ってたの。見て、キラキラかわいい。これも最初1ピース20ドルとか言われた。交渉して3つで8ドルになりました。粘ればもっと下がるでしょう。
スカーフ。これはほぼ屋外の砂漠ツアーで髪や肌を守ったり、寒すぎる飛行機で巻いたりするのに大活躍。「これ本当に買ってよかった!」って旅行中に20回は言ったと思う。10ドル。頭に巻いてサングラスすると胡散臭すぎてウケます。たーちゃんに「そんな格好の人、大阪でしか見たことない」と言われました。確かに。20歳ほど歳を取った感じがする。
飛行機が寒すぎて、スカーフを私から奪い取ったたーちゃん。男性が巻くとバッグパッカー感がすごい!なんでだろ。
おまけ。これはルクソールのツアーで無理やり連れてかれたお土産屋さんで買ったもの。石の絵です。たーちゃんが、たーちゃん母へのお土産で購入。キラキラしてて可愛くって素敵と思う。エジプトで他人のために購入したお土産はこれ1つのみですね。最初60ドルって言われて、鼻で笑って交渉したら20ドルくらいになりました。多分粘ればもっと下がるでしょう。
実はこの市場に行く前に、たーちゃんは「やっぱりピラミッドみたい!」と言ってました。しかしカイロ観光は半日のみ、ピラミッド行くなら市場は行けない。結局、私がワガママを通してこちらの市場に行くことになりました。本当に行けてよかった、楽しかった、ありがとう。
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